『てめぇは、死ぬ気か?あ"あ?
大声で叫んでんじゃねぇよ!!』
「ちょっ、あ、あんたも叫んでるっ!!
痛い痛いっ!耳痛いから…っ!!」
俺が馬鹿なことしたのは分かったから!
分かったから!
大声で叫ぶのやめて…っ!!
『はぁ……
もういい……
コイツと一緒じゃ、このゲーム負ける…』
ピアスから聞こえてくる声は…
とても低くて、どこか安心する男の声だった
男は呆れたように、ため息を吐くと
ゲームを諦めたような感じで言った
「………あ、あの…」
『なんだよ』
「お、俺……負けるつもりはありません」
『分かってるよ
負けるつもりなら…
俺はお前とパートナーをやめてる』
「そ、そうですよね…」
俺のパートナーは男なのは分かったけど…
ど、どういう男なんだ…?
じ、情報がないから
男がどんなヤツか分からない…
「あ、あの……
名前聞いてもいいですか…?」
『………シンだ』
し、シンさん…
『俺は、お前をずっとカメラで見ていたが…
お前、このままだと本当に死ぬぞ
このゲーム、お前が考えてるより…
ずっと難しい
迷った瞬間、殺される可能性もあるんだからな』
シンさんは、落ち着いた声で言ってきた
俺は黙ってシンさんの話を聞いていた

