野崎兄弟のThousand Leaves(あかねいろ Thousand Leaves!番外編)

優斗はこんな調子だった。

さすがに母さんの事を考えてか、家に仲間を引き連れて来るということはなくなったけど。



葬儀のあと、どこかのホテルでサーファー仲間が集まり、ドンチャン騒ぎをやって警察に通報され、

別のサヨナラパーティーでは、アワビとウニを密漁して食べ、地元の漁師に吊し上げをくらった。


父さんはそのたびに、黙って優斗を引き取りに行った。


「漁業組合こぇー!マジで殺されっかと思った」


上総が怒鳴った。

「ざけんなよ!てめぇ近所で何て言われてっか知ってんのか!」


母さんとの約束で、手は出さない。


「『警察の厄介になってんのにカネで片つけてる』とか言われてんだぞ!なんなんだよ!てめぇみたいなのがいるせいで、サーファーみんなヤク中みたいな言われ方すんじゃねーか!」

「いい。上総」


父さんが言った。

「風呂入って寝ろ」



サーフィンを知らなければ、誰だって思う。


「自分の子供を台風の日に海に出すなんてねぇ?」

「迷惑よ。税金使って救助されたんでしょー?」


実際には別のサーファーに救助されたんだけど。

知ってたって、

今ではそう思う。