市江さんの家は、森の中にあるコテージだった。
「ホントはね、山の暮らしがしたかったのよ。それが海坊主と結婚しちゃってね」
「…ハーブティーだ」
「口に合うかな?若い子に出すようなもの置いてなくって」
静かだけど、しーんとはしてない。
木がゆれて、鳥が鳴いていた。
「優斗くん、結婚するんじゃなかったのね?」
「しません」
「テレビないけど、ラジオは聴くのよ。オバサン、びっくりしてママに電話しちゃった」
「オレ、なにもかもどうでもよくなっちゃいました」
「あらら」
「強くなるには、どうしたらいいんですかね」
外を見た。
すげぇ雪つもってる。
雪なんか見たの、何年ぶり?
「うーん。どうしたらいいのかしらね」
自分が恥ずかしくなってきた。
市江さんなんか、ダンナも子供もなくしてんのに。
「ホントはね、山の暮らしがしたかったのよ。それが海坊主と結婚しちゃってね」
「…ハーブティーだ」
「口に合うかな?若い子に出すようなもの置いてなくって」
静かだけど、しーんとはしてない。
木がゆれて、鳥が鳴いていた。
「優斗くん、結婚するんじゃなかったのね?」
「しません」
「テレビないけど、ラジオは聴くのよ。オバサン、びっくりしてママに電話しちゃった」
「オレ、なにもかもどうでもよくなっちゃいました」
「あらら」
「強くなるには、どうしたらいいんですかね」
外を見た。
すげぇ雪つもってる。
雪なんか見たの、何年ぶり?
「うーん。どうしたらいいのかしらね」
自分が恥ずかしくなってきた。
市江さんなんか、ダンナも子供もなくしてんのに。



