【完】恋のおまじないNo.1

紫藤と目が合ったのだって、昨日教室で会ってるからだろ?




「で。さっきの先輩の依頼は?」




西内と俺が別れればいいって、そう言ってたっけ。




ゆめに問いかけると、クスクスと笑って答えようともしない。




「ふふっ」




「ふふっじゃねーよ、俺のこと占ってたろ」




「ええっ、どうして知ってるの!?」




「ごめん、ちょっと聞こえた。相思相愛度10%…」




「あっ、あれは。うーん、聞かれたなら仕方ないよね。先輩ね、西内さんのことが中学のときから好きらしいの。それで、カズマと別れさせて欲しいって最初は頼まれたの」




紫藤の差し金で?




昨日俺が紫藤を挑発したから、その腹いせ?とかって勘繰ってしまう。




「へー。俺と西内を…」