【完】恋のおまじないNo.1

頭にハテナマークを浮かべていると、紫藤くんがコソッと耳打ちする。



「先輩が、ゆめちゃんにおまじないをお願いしたいって。部活と勉強、両立できるように」



「そうなんだ!?あたしでよければ…」



って、紫藤くん…おまじないのこと信じてない風だったけど、紹介までしてくれて本当にいい人!



「じゃ、向こうで話そ」



あたしは紫藤くんや先輩たちに連れられ、校舎裏へと向かうことになった。



行く途中、あたしの専門は恋のおまじないだって説明したんだけど、紫藤くんは微かに笑っただけだった。