「ゔっ」



突然、背中痛に襲われた。



じゃ、ない。



ゆめが立ちがったとき、俺の背中に膝がヒットした。



なのに気づくこともなく、ゆめは隣のクラスへ走って行った。



おいっ、周りを見ろよ。



本当にあいつは、目の前のモノしか頭にねーんだから。



渋々ゆめの後を追いかけ、俺も教室を出た。