【完】恋のおまじないNo.1

「優しくないよ…」



頭をくしゃっと撫でると、急いで顔を上げてる。



「わっ、なに!?」



「おまじない、してなくてよかった。ゆめのおまじないは叶うんだろ?危うく俺が不敗神話破るところだった」



なんか、こういうことも笑って話せる。



「えー、最近全然だめなの。うまくいかなくて…」



「桃ちゃんのは?うまくいったじゃん。逆転ホームラン的な感じだろ」



「そっ、そうだった!うまくいったんだった~」



忘れてたのかよ!



嬉しそうに笑うゆめを見て、俺もつい笑顔になる。



「ああっ、だけどね。だめだった、凛ちゃんが…」



そこまで言って、ハッとしてる。



「わかんねーじゃん。気づいたら、付き合ってるかもだし。ゆめの友達だから、いい子なんだろ?」



「かっ、カズマこそ!無理しないで。凛ちゃんはいい子だけど、あたしのおまじないの成功率のために付き合うとかはやめて」



本気で言ってる?



やっぱ全然俺のことわかってねーな。