【完】恋のおまじないNo.1

そこにつけこんだつもりだった。



けどそれはやっぱりなにか違う…。



恋愛って、しようと思ってできるものじゃない。



西内とのことだってそう。



それは俺が一番わかってるはずなのに…ゆめに酷な選択をさせることになってしまった。



「ごめんな…困ってるよな。それが一番の答えだと思う」



「困ってるわけじゃ…」



「ゆめのこと…ずっと見てたからわかる。これは困ってるときの顔」



頬に触れ、そっとなで下ろす。



眉が完全に下がりきってる。



こんなわかりやすい顔あるか?



ずっと見てなくてもわかるっての。



けど、ずっと見てきたから…ゆめの気持ちが痛いほどわかる。



こいつ優しいからな。



俺のこと好きにならなきゃ…って無意識に思ってるはず。



そんなんで興味持たれても全然嬉しくねーよ。



きっと俺らは幼なじみっていう枠からはみ出さない。



いつでも人の恋に夢中で、自分のことはからっきし。



俺も、こんな恋愛っ気のない女をなんで好きになったんだろうな…。