【完】恋のおまじないNo.1

「みんなの恋を叶えるんだろ?星降る夜に、願掛けするから」



あ…。



今のタイミングで、これはよくなかったかも。



ゆめの作っていたビラのフレーズを言っただけのつもりが。



投げやりっぽく言ったのが皮肉に聞こえたのか、ゆめが一気に涙ぐんだ。



「そうだけど…カズマの気持ち聞いたとき、正直戸惑ったけど…でも嬉しかったから、前向きに考えようと思ったのに」



「前向きって?俺と付き合うの?」



相変わらずいじわるだな。



責めても仕方ないのに。



「そ、そういうことじゃなくてっ。好きなこととか知って、話題が増えるといいなあって」



「会話ないと辛い?」



「そうじゃないよ。カズマのことよくわからないから…」



「興味ないだろ?だから無理すんなっつってんの」



こんな言い方したら、きっと。



「無理しなきゃ理解できないもん。カズマがなに考えてるのか、あたしには全然わかんないよ」



言った後、ゆめがハッとした顔をする。