【完】恋のおまじないNo.1

かわいいな…。



って、あんなに素直にまっすぐ誰かを思う気持ちが眩しい。



俺もゆめに対してもっと素直になれればいいんだろうな。



…照れが先にきて、素直になれない。



頑張るって決めたなら、そういう恥は書き捨てるべきか。



プライドも捨てて、優しい幼なじみを徹する?



色々考えながら家に帰ると、リビングにゆめがいた。



おおっ、積極的過ぎだろ。



少し避けられるぐらいの期間も、やっぱりある方がいいかもしれない。



「おかえり~、カズマ」



満面の笑みだ。



こいつ、全然気にしてねーんだ?



俺なんか眼中にない?



少しぐらい恥じらう姿見せろよ。



「聞いて~!今日ね、先生に作文を誉められたの」



…全然だな、つか小学生かよっ。



今朝あんな会話を交わして気まずいはずの俺に、一体なんの報告だよ。