学校に着いても答えがでることもなく。



結局お昼休みになり、あたしは空き教室へと向かった。



食欲ない…。



下を向いて歩いていると、誰かにぶつかった。



「きゃっ、ごめんなさい」



「大丈夫?顔色悪いよ」



目の前にいたのは、紫藤くんだった。



「うん、大丈夫」



「大丈夫って顔じゃないよな。保健室行く?」



「ええっ、そんな大袈裟だよ。空き教室でしばらく寝てれば平気かも」



「そか。暇だし空き教室まで送ってくよ」



断ったのに紫藤くんは着いてきてくれた。



心配性なのかな?



ううん、紫藤くんは誰にでも優しいんだよね。



だから桃ちゃんも好きになったんだ。