【完】恋のおまじないNo.1

…やっぱり、つまんなそうだよね。



色々と気にはかけてくれるけど、避けられることも多いし。



女の子全般、苦手なのかなぁ。



「宇佐美さん、今日はありがとう。もうそろそろ帰るね」



「あ、うん!玄関まで送るね」



桃ちゃんを玄関で見送ったあと、しばらくそこに突っ立っていた。



これで、よかったのかなぁ。



おまじないも失敗に終わって、結局桃ちゃんになにもしてあげれなかった。



カズマに、いいことあるようにってしていたおまじないも、意味なかったのかもしない。



伝えたあとにキスされたし…ある種の嫌がらせだったのかも。



考えれば考えるほどわからない。



玄関のところから、となりの家のカズマの中庭が見える。



ボーッと見ていると、窓が開いて部屋の中からカズマが出てきた。