【完】恋のおまじないNo.1

目を開けると…既に手は外されていて。




静かにあたしから顔を離すカズマの顔が、視界に入ってきた。





今、キスされた?




ウソ…まさか、ね。




なにが起きたのか、理解できない。




切ない表情で、カズマがあたしを見つめている。




「どういう…ことなの?」




「俺のことを好きになる、おまじない」




えっ…ええっ!?カズマを…?




全てがいきなりのことで、もう頭の中がごちゃごちゃ。




どうしようもないぐらい、パニック状態。