【完】恋のおまじないNo.1

カズマに、おまじないのことを認めてもらうためにも…これはチャンスなのかもしれない。




おまじないのことをバカにされ続けて、悔しいのもある。




「わかった、あたし…やってみるね」




「期待してる」




全然、期待してるって顔じゃない!




透かした顔でベッドに腰かけ、あたしの方を見るでもなくダルそうに首をまわしている。




「ねぇ、最近なにかいいことある?」




「…はぁ?」




「あたしね、カズマになにかいいことが起こりますように…って、最近ずっとおまじないしてるの。いいことあると、いいね」




少しだけ、カズマの視線があたしの方へと動いた。




けど、またそっぽを向かれてしまう。




「なんもねーよ」




そ、そうなんだ。




どうやら、あたしのおまじないは絶不調らしい。