「友達に聞いたの。宇佐美さんに頼めば、恋が叶うって。まるで恋の神様みたいだね」




「いや~、それほどでも」




へへっ。




そんな風に言われると、照れる~。




「あたしのは、おまじないなんだけど…それでも、いいかな」




効果的な恋のアドバイスをするわけでもないから、一応言っておかなきゃね。




すると桃ちゃんは、コクンと頷いた。




「ありがとう。頼りにしてるね」




今にも泣きそうに目をウルウルさせている。




かっ…かわいい。




こんなにかわいい桃ちゃんが、おまじないをしたい相手って誰なんだろう。