異変を察知したのか、ゆめが本堂へ駆け込んでいく。



「カズマ、移動しねぇ?」



今日の目的は果たされたわけで。



海野がゆめの側にいるなら、俺も帰った方が良さそうだな。



「ああ」



ゆめには何も告げず、ここを離れることにした。



一緒にいたかったけど、やっぱだめかぁ。



残念に思いつつ、俺らは再びバスに乗った。