【完】恋のおまじないNo.1

意外性のある質問だったのか、紫藤は目を丸くしてる。



「桃ちゃんって、あぁ…え、カズマが気にするとこ?」



「ゆめの友達じゃん。最近仲いいって聞いたから。傷つけんなよって、言いたいだけ」



「仲いい…んー、どうかな。連絡はたまにとるけど、ただそれだけっつーか」



やっぱり…。



ただの女友達のうちのひとり、だよな。



相手がどういうつもりで連絡先を交換したかとか、わかってない。



確かに桃ちゃんも、連絡取れるだけで満足してる感はあるだろうけど。



「全然、そーいう気ねぇんだけど。まさか、おまじない系?」



ヘラっとバカにするように笑う。



だから嫌なんだよな…叶いっこないのに。



そして、こーいうやつを一番ターゲットにしたくない。



「真面目な子ってわかるだろ。興味ないなら、関わるなよ」



「興味ないことは、ないけど。優しい子なのはわかってる」



「だったら歩み寄れよ」



「いやー…ただの友達、かな」



桃ちゃんのポジションは、他人から友達にまで昇格したけれど。



それ以上は、ないってことだろ?