【完】恋のおまじないNo.1

一旦クラスごとに集合し、今日の目的を先生から説明を受けた後で自由行動になった。



他のやつらに声をかけるのも面倒で、紫藤とふたりっきりってことに嫌悪感があるものの、男ふたりでバスに乗った。



しばらくして目的地に着いて、ゆめたちが来るのを待つ。



「カズマ~、こんなとこまで来てどうする。ナンパでもすっか」



「バカじゃねーの。紅葉を愛でろよ」



目の前には、色鮮やかな紅葉と青苔の絨毯に、赤や黄色の葉が散り落ちている。



コントラストが美しく、普段そういうことに興味のない俺でさえ一瞬目を奪われるほど。



「ハハッ、カズマがそーいうこと言う?て、男ふたりでキモイんですけど」



いや、俺もそう思うけどさ。



ゆめたちが来るまで、なんとか間を持たせなきゃいけない。