「そんなことないよ。宇佐美さんに勇気もらったもん。紫藤くんのことだって…。

最近は、目が合うこともあるんだよ。気のせいかもしれないけど」



そこまで言ってて、桃ちゃんは顔を赤らめた。



「それは桃ちゃんが頑張ってるからだよ」



「ううん、宇佐美さんのおかげなの。おまじないに勇気をもらえてる…あと少ししたら、本当に友達になれるような気がしてるんだ」



「桃ちゃん、また新しいの教えるね。今度は一緒に帰れるおまじないだよ」



カズマにはああ言われたけど、いいよね。




誰になんと言われようと、あたしはおまじないが好き。



それになにより、こうして桃ちゃんが喜んでくれることが一番。



「一緒に帰れるかもしれないの!?恥ずかしいよ~!でもやってみたい!」