「中学のとき、仲良しだったよね。朝も一緒に学校に行ってたし」



「そーだっけ、覚えてねぇ」



「そうだよ。突然、カズマがあたしを避けはじめたの。あたし、なにかしたのかなぁ」



本当に突然だった。



それまでは、教室でも普通に話してたのに。



「別に…ゆめのせいじゃないんじゃね?俺ら、もう高校生だし。前みたくいつも一緒とか、変だろ」



「そんなことないよ!あたしはカズマが大好きだし…カズマも、そうならいいなって…」



そう言ったら、頭を抱えてしまった。



あたし変なこと言ったかな…。



「やっぱり、あたしのこと嫌いになったんだよね」



「そーじゃねぇの。一緒にいると、誤解されるだろ…」



「誤解って?」



「つ…きあってるのか、とか。勘ぐって噂するやついるだろ」



「大丈夫だよ~、付き合ってないから」



それでもカズマはまだ顔を上げない。