鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語

「雅斗、あれだけのことって何だ?」

うわこっちにも、興味津々な人がいた。
いや、言わない、俺は言わない。

「それがさぁ、見てるこっちが恥ずかしくなるくらいイチャイチャしてんの。
舞台上でキスしたり、文化祭の会場で彼女を抱き上げてたり」

お前、あっさり何言ってんだ!
お茶を一気飲みして兄貴を睨む。
何だその面白くって仕方ないってニヤケ顔!

「えぇぇ~!
お母さんそれ見たかったわぁ!」

「父さんも見たかった~!」

そしてなんだこの両親!
ほかに言うことないのか?!