「……当たり前、お前と俺は、ずっと一緒だよ?」

俺は、思わず目の前の美空を抱きしめた。

なんて可愛いんだろう。
なんて幸せなんだろう。

「瀬……っ!
あっ、優斗……!

も、もう行かないと……。
皆、見てるし……」

周囲の目も、迫っている家族と食事会の約束の時間も、今の俺には関係ない。
少しだけ、時間をくれ。
こうさせておいて?

今日、俺とお前は恋人関係を終えた。
そして、これからは夫婦としての関係が始まる。

今日は、終わりと、そして始まりの日。
恋人から夫婦へ。
学生から社会人へ。
俺たちはずっと幸せに、進んで行こうな、美空。

-END-