鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語

急いでいたから教室を早目に出てきたのに、こんなに足止めくらっちゃ、意味がないじゃないか。
全く、隣に俺がいるのに、卒業式だからって、何を言い出してんだっての。

これが立花美空人気なんだなぁ、そして今日から伝説だな、なんて思って一人笑っていた。
だってもう、美空はこの学校のアイドルじゃない。
俺の奥さんだ。

「ちょっと瀬田君、笑顔が気持ち悪い。
考えていることが、手に取るようにわかってしまって気持ち悪い」

げんなりと、鈴木が言い放った。
あんまりな言い草だ。

「立花先輩!」