鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語

「これからは立花じゃなくて、瀬田の奥さん、または美空さん、美空ちゃん、だぞ?」

「もう、やめてよ瀬田!!
そんなおっきな声でそんなことクラス中に言わないで!
バカ!」

顔を赤くした美空が、精一杯壇上の俺に突っかかってくる。

「バカだな美空、お前ももう瀬田なんだよ。
俺を呼ぶときは名前だ、いいな?」

「うう……。わかった……」

「お楽しみってか、サプライズもいいとこだぜ、全く」

「ホントだよね、まさか結婚だなんて」

「まぁでも、二人らしいかもな?」

クラスは、驚きからお祝いムードに変わっていた。