鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語

「ほら、チャイムなるぞ?
鈴木、自分のクラスに戻れば?」

俺は鈴木からさっと美空を奪い取って、席に座らせた。

「もうっ! 仕方ないわねっ!
お昼来るからね!」

……来なくて良い。

「あ、うん。またお昼にね」

こら美空、返事するな。

「鈴木さんって、言いたいことズバズバ言えて、凄いよね」

「本当、サバサバしててカッコいい!」

女子達もそんなこと言いながら、自分の席に戻っていった。