冬休みも明けて暫らく経ったある日の朝。

もう少しでバレンタインか。
美空、俺にチョコくれるかな。
どんなチョコだろう、とか考えながら歩いていると、教室についた。

「はよー」

「あ、瀬田君!!
来た!」

「ね、ね、わたし、見たの!
聞きたくて待ってたんだ!」

教室に入るなり、興奮気味な女子数名に囲まれた。

「なんだぁ?」