鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語

「あの、店長」

「おう。終わったのか?」

俺が客席から空いた皿を下げて戻ってくると、レジに立つ店長に、瀬田が話しかけていた。
彼女はまだ取材の二人と席についている。

「いえ、まだです。
結婚式場のモデルを頼まれたのですが」

「ほお」

え、式場モデル?
二人揃って?
今凄いこと、サラッと言わなかったか?