鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語

「本当です。俺は美空を一生愛します。
一生愛するために、儀式として、結婚するんです」

そもそも年齢って、関係ありますか?
瀬田は真顔でそう言った。

「こないだこの店に、彼女孝行に来たじゃないですか」

「あ? ああ」

そうだ、あの、寝てる瀬田の彼女を見つけた翌日。
2人は制服姿で放課後デートに来ていた。

彼女が俺に、昨日はごめんなさい、と頭を下げたんだ。
いいよ、と笑って顔をあげさせた。
ふてぶてしい瀬田と違って、彼女はその辺り、ちゃんとしているようだ。