鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語

「2人とも、怒ってなくてよかったぁ。
優しいんだね、瀬田の職場の人たちって」

彼女はほっとしたように言った。

「ん? 昨日のことで美空が怒られることってある?
そもそも悪くないんだから。
考えすぎなんだよ」

それより……。
と、瀬田君は、自分のカバンを漁って何かを探し始めた。

あ、そのジュエリーショップの袋……。
しかもそれ今、人気でなかなか手に入らないやつ。

結構お値段貼るよね?
なんで……?