鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語

運ばれてきた水を飲んで、メニューを見ながら2人が話している声が聞こえる。

「いっぱいあるね、迷っちゃう。
あ、けどお夕飯前だから軽めに……。
えっと……」

「おばさんにはさっき電話で、夕食は外で済ませるからって伝えた。
ちょっと早いけど、ここで食べよう」

「え、お母さんに連絡しといてくれたの?」

え、彼女の母親と直に連絡取り合ったりするの、瀬田君。
それって今時の高校生的には普通なの?
わたし、ちょっと年上だからかな?
そこは分かんないわ。

「まぁな。
おばさんがよろしくって言ってた」