鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語

「瀬田にもうパンダはさせないから。
定休日も連れ回さないし、休みを少し増やそう。
な、それで、許してくれないか?」

「な、美空、機嫌直して?」

瀬田の抱きしめる腕が強まったとき、彼女は少しだけ顔を上げた。

「……。
ほんと……?」

「本当だとも!」

見上げる美少女に、店長はこくこくと大げさなくらい、頷いた。