鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語

「あのー、連れてきました」

2人に声をかけて、俺は事務所に入った。
おずおずと後ろから彼女が中を伺っている。

「美空っ!」
「お嬢さん!」

2人は彼女を同時に呼んだ。

「美空、聞いて」

「あ、カバン取りに来ただけなんで……」

瀬田の言葉を遮って、そそくさと自分のカバンをとる彼女。
では、と事務所を出ようとしている。