鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語

「仕方ないな。
店長、ちょっと行ってきます」

「あ、ああ。頼む」

俺は事務所を出て、慌てて彼女を探した。
キョロキョロと辺りを見渡すと、少し前に、悲しそうな小さな背中が見えた。

「えーと……。
美空、ちゃん?」

声をかけると、ぴくりと肩を震わせて、彼女は振り向いた。
涙を拭いながら、こちらに体を向ける。

「あ、さっきの……。
すみません、恥ずかしい姿を見せちゃって……」

「いいから、一旦戻ろう?」