鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語

「あたしと話しすらしてくれなくなって。
大事なことも勝手に決めちゃって。
彼女いませんって言いながら、楽しく女の人を接客してたんだね」

「み、美空……」

「良かったね、瀬田……。

好きな職場で就職も決まって。
女の人にもモテて。
彼女いないもんね、これから沢山選んだらいいよ。
もうあたし、いらないでしょ……?」

彼女の瞳に、どんどん涙が溜まって行く。
これは、まずい状態だ。