鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語

「だから、今日こそは絶対捕まえて話さなくちゃって思って……。
それで……。
ごめんなさい……」

ほう。
溺愛している割には彼女を放ったらかしで、バイトに明け暮れてたのか。
そう言えば、シフトに滅茶苦茶、名前入ってるもんな。

「そうか……。なら俺も悪かった。
美空が無茶する原因作ったの、俺だったのか。
ごめんな」

彼女の頭をぽんぽんしていた手は、今度は愛おしそうに撫でている。
だから、羨ましいからやめろって。