鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語

はぁ、と、瀬田がため息をついた。

「話なら、学校でも電話でもいいじゃないか。
放課後でも休日でも、言ってくれれば時間作るのに。

彼女の頭に手を乗せて、ぽんぽん、と軽く撫でている。
いいなぁ、あれがドラマとかで見る、頭ぽんぽんってやつか。

「……最近瀬田、学校で寝てばかりで話してくれないもん。
電話しても、疲れてるのか、生返事ばっかりしてそのうち寝ちゃうし……。
放課後すぐバイト行っちゃうし、休日もバイト行っちゃうし……」

「え……?」