鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語

「はい……。
ごめんなさい……」

彼女は素直に店長に謝って、しょんぼりしている。
隣の瀬田は、そうだぞ? と少し怒った顔をしていた。

「夜道を一人で歩き回って、挙句に寝やがって危なっかしい。
俺と一緒じゃないときは夜出歩くなよ?
わかったな?」

瀬田にジロリと睨まれて、彼女はうぅ……と怯んだ。

「もうしないけど……。
だって、今日どうしても言いたいことがあったんだもん……」