鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語

「先輩、ゴミ出しに随分時間かかってましたけど。
サボりですか?」

フロアに戻った俺に、隣から声がかかる。
瀬田だ。
気さくだし、この店で働き出した時期が同じだったこともあり、結構仲が良い。

「違うって。さっき裏で制服姿の美少女拾ってさぁ。
寝ちゃってたから、店長と運んでたんだよ」

「美少女拾った……?
なんですかそれは」

手元でグラスを磨きながら、瀬田は顔を上げた。