鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語

「ダメだって。
美空は今日も俺と一緒だ」

瀬田がますます強く、立花を抱きしめた。

「もう、離してったら!」

「え……」

「瀬田、恥ずかしいからやめてって何回言ったら分かってくれるの?!

どうしてありさと遊んじゃいけないの?
もうあたし、怒った!」

珍しい。

いつものんびりおっとりで、あんまり大きな声とか出さない立花が。
ちょっと大きめな声を出しながら、怒っている。
それも、彼女にしては、おそらく凄くの部類で。