鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語

「神か、神降臨か?」

ケラケラと高橋は笑っている。

「いいんだよ、いちゃついても。
美空は俺のなんだから」

はぁ……。
まぁ、そんな感じだけれども。

「お前……。
教室の真ん中で恥ずかしいな、とか思わないの?」

瀬田先輩が目を丸くした。

「俺、いつでも美空とくっついてたいし。
恥ずかしいなんて思わない」

何をあっさり言ってるんだ、あの男は。
俺はずりさがったメガネを上げた。