鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語

「お昼休みまでなにやってんのよ!
やめなさいよ、教室のど真ん中で!

見てごらんなさいよ、美空の恥ずかしそうな赤い顔!
かわいそうでしょ?!
瀬田君の愛情表現は度を超えてるんだってば!」

おお、俺の言いたいことを全て言ってくれた。
これが、瀬田撃退の模範解答か。

瀬田は、う~ん、と唸って、言われた通りに立花の赤い顔を覗き込んだ。
抱きしめる腕を緩めて。

「なぁ鈴木。
美空の恥ずかしそうな赤い顔は、とっても可愛いと思わないか?」