「本気」

進学も考えたけど、何よりも美空と籍を入れたい。

美空を、俺の手で養いたい。
その為には、まずは手に職をつけなければ。
大学は、いずれ、いつでも行ける。
行きたくなったら機を見て行けば良い。

「母さん、俺、美空と結婚するから」

「あら、やっぱり?」

嬉しいわ、とにこやかに微笑む。
え。なんか、ほかにないの?
もっと反対されるもんだと思ってた。