「あ、兄貴。
美空の隣の席が、俺の席だから。
そこ座って。
あとの2人は適当に。
二つ空いてるはずだから」
「はぁ?」
「ま。いいけど」
「えーっと、ここで、いいですか?」
教壇から、クラス全体を眺める。
兄貴の隣には、美空と、椅子を半分こで座る鈴木。
空いた委員長と副委員長の席に、映画部の遠藤先輩と新聞部の鮫島先輩。
どちらも男だ。
美空の隣の俺の席を譲れるのは、兄貴しかいなかった。
美空の隣の席が、俺の席だから。
そこ座って。
あとの2人は適当に。
二つ空いてるはずだから」
「はぁ?」
「ま。いいけど」
「えーっと、ここで、いいですか?」
教壇から、クラス全体を眺める。
兄貴の隣には、美空と、椅子を半分こで座る鈴木。
空いた委員長と副委員長の席に、映画部の遠藤先輩と新聞部の鮫島先輩。
どちらも男だ。
美空の隣の俺の席を譲れるのは、兄貴しかいなかった。



