鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語

「ちょっと! あれ、あの放送!
瀬田君でしょ!!
あんな大胆で馬鹿なこと言い出すの、瀬田君くらいだもん!」

「ん? ああ、そうだけど。
俺だってバレちゃった?」

「バカじゃないの?!
なにやってんの?!
バカ瀬田、バカ優斗!」

俺が昼休みに頼んであった用事の放送で、一番にやってきたのは鈴木と美空だった。
それにしても、放送部探して歩いていたら、いつだったか、声かけられたことのある女子二人組だった。
美空のとこの喫茶店で話しかけられたんだっけ? 
あの二人、放送部だったんだなぁ。