鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語

「ね、怖かったけど楽しかったね、後でもっかいやろうよ!」

「よく言うわね、全く。
まぁ面白かったけど」

はしゃいだ様子の、美空の声が聞こえる。
どうにか滑れたんだな、あんなに怖がってたくせに。

「こっち!」

俺は手を振ると、美空が駆け寄ってきた。

「お待たせ~」

楽しかったよ、と笑う美空の頭を撫でる。