鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語

「あ、中川……」

目の前に、中川がやってきた。
左右の女が、俺をぎゅっと挟みながら、中川を睨む。

「え~?
キミの彼女って、この子~?」

「ねぇ、私たち二人と、交換しよって!
それがいいよ!」

なんで中川以外、いない……?

「中川、みんなは?」

「うん、向こうだよ?」

指差した先は、滑り台のてっぺん。
美空がやっぱり怖くなったらしく、次々に後ろの人に順番を譲りながら鈴木にしがみついていた。
だからとめたのに。