鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語

「う~ん……」

眉間に皺を寄せて、寝返りを打つ。
起きやしないしそっぽ向かれるし。
なに、この敗北感。

むかつく。
水泳バックを置いて、そっとベッドに潜り込む。
後ろから抱きしめて、うなじに噛み付くように吸い付いた。

「え、や、なぁに……?」

ぴくりと肩を震わせて、ごそごそ動き出す。
顔だけ振り向いて、俺を見つけて、なんで? とでも言いたげな瞳を向ける。

「おはよう」