「ウォータースライダーがね、すごいんだって!
あとねあとね、面白いアトラクションが沢山あるんだって!」

わーい、と、大喜びな彼女を目の前に、ため息が漏れる。

「あら美空、そこ行くの?」

突然現れてチケットを覗き込む鈴木。
そして、俺に目をやって、ふっと笑った。
なんだ、その憐れむ目は。

「わたしもね、そこ行ってみたいなって思ってたの!
一緒に行っても良い?」

「うんうん、みんなで行こっ!」