初めての恋のやり直し方


かと言って、私のお馬鹿な頭で、なにかいい案がでるわけでもなくて。


ただただ、考えすぎて頭が痛くなっただけだった。



ーー 翌日 ーー

目の色変えて勉強して、受験に合格した高校。

憧れだった制服に身を包み登校する私の足取りは

実に重い。

そして遅い。


ゆっくりゆっくり亀の歩みで足を進めて来たのだけど、既に目の前には教室のドアがあって。



どうしよう・・。
このまま教室に入らず回れ右をして帰ってしまおうか。

だけど、入学2日目でサボりって、如何なものだろうか・・。



でも、笈川くんの隣の席に座のはまだ心の準備が・・。


・・・決めたっ!

やっぱ帰ろう。

今はまだ笈川くんに会えーー
『早く入れば?』


背後から声がした方に振り返れば

『・・・。』

『入らねーの?』

怪訝そうな顔をした笈川くんがいたわけで。


『あ・・入る。』


決意は何処へやら。


笈川くんに付いていく形で自分の席に腰を下ろした。