『いいよ。』


逆転満塁ホームラン



笈川くんも私を好きでいてくれた。


嬉しかった。


凄く凄く嬉しかった



だけどーーー


了承の返事を貰えるなんて微塵も思ってなかった。



気持ちを伝えたかった。


勝手だけどこの膨らみ続ける気持ちを止めるには、告白をして綺麗サッパリ振られ終止符を打つ。という、安易な答えしか導き出せなくて。



頭が真っ白になったのを覚えている



付き合えるなんて思ってなかった。



ただ気持ちを伝えたかった。




ーーーそれだけだった。





どうしたら良いのかわからなくなって、




逃げるようにその場を離れた。